
子どもの個人目標を決めるコツってあるの?
そんな疑問にお答えします。
年度初めに決めることが多い「子どもの個人目標」ですが、どう決めていますか?
本記事では『目標を立てる時のコツや注意点』について解説します。

学年で統一して何となくやってるんだよね。
って人には、特に一読してもらいたい内容です。
【結論】個人目標は1つだけ
個人目標を何個も考えているクラスもありますが、間違いなく1つに絞るのがおすすめです。

多くても学習面で1つ、生活面で1つの合計2つまでだね。
目標を限定することで、子どもにも先生にもメリットがあります。
- 目標が限定されるのでゴールが明確になる
- 達成感を味わうことができる
- 次回の目標設定につながりやすい
- 子どもへのアプローチが見えやすくなる
- 保護者に伝えやすい
それぞれ簡単に解説します。
ゴールが明確になる
目標が1つなので、目指すべきゴールも1つです。
目標自体がシンプルなので、行動に注力しやすく成果も出やすくなります。
達成感を味わう
1つの目標にだけ注力できるので、目標を達成する可能性も高まります。
目標達成の経験は、自己肯定感の高まりや主体的な行動など、ポジティブな効果を生み出します。
次回の目標設定
「目標達成できればさらなる高みへ」「未達成なら同じ目標で再チャレンジ」
など、目標が明確だからこそ、次の目標設定にもつなげやすくなります。
子どもへのアプローチ
子どもの目標に合わせて、声掛けやサポートができる。
個別の支援をするときに、目標を課題の1つとして活用しやすくなる。
保護者に向けて
目標設定の様子と結果を示すことで、過程と成果の両方を提示することができる。
個人面談で話すネタの1つとして提供できる。

目標を1つに限定するだけで、多くのメリットを生み出せるよ。
個人目標の決め方(ルール)
実際に目標を決める時のポイントをまとめます。
- 目標は1つ(多くても2つまで)
- 期間は学期ごと
- 可視化、数値化できる
- 振り返りをする
納得して実践してもらいたいので、それぞれ詳しく解説します。
学校生活で大切な要素の1つは「成功体験を積み重ねる」ことです。
目標を1つに限定すると、成功体験をより感じられるようになります。
前章でも解説しましたが「目標が1つなら達成できそう」という子どもは多いはず。
自分で決めた目標を達成できれば

次回はレベルの高い目標にしてみようかな!
と、意欲的になったり自己肯定感が高まったりします。
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しかし目標が多すぎると、目指すべき方向が分からず成果も不透明になりがちです。
また、いくつかの目標が達成できたとしても

1つは達成できたけど、残りの2つは達成できなかった。
のようになってしまうと『目標達成できなかった』の印象が強くなってしまいます。
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未達成の項目も増えてしまうので、自己肯定感が下がる要因にもなり得ます。
先生も普段の学校生活で「1つずつ丁寧に取り組みましょう」と、子ども達に伝えていませんか?

目標だって『1つずつ丁寧に取り組む』でOKだよ。
目指すべきゴールを明確にし、それに向けて考えたり行動したりする姿をサポートします。そのためは目標を1つに限定することが重要です。
目標を達成するまでの期間は、年間ではなく学期にします。
2学期制なら年間を通して2回、3学期制なら3回の目標設定をします。
学期ごとにする理由として
- 1年間が期間として長過ぎる
- 途中の長期休みで忘れてしまう
- 学期ごとだからタイミングがいい
などがあります。
大人でも

目標?何だっけ?
という人も多いはず。
さらに、途中で長期休みを挟む子ども達には、1年間という期間は現実的ではありません。
1年間は長すぎるが、毎月など頻度が増えすぎると手間になります。程よい期間でキリのいい1学期間の目標設定が効果的です。
目標は設定して終了ではなく「達成に向けて行動すること」に意味があります。
そのため『達成できた』or『達成できなかった』の判断が大切です。
判断できるようにするには、目標が抽象的ではなく、具体的で可視化・数値化できる内容にするべきです。
具体的な目標設定が苦手な子どもも場合も多いので、先生の方でサポートが必要です。
- 算数をがんばる
- 算数で100点を3回以上取る
- 身の回りをきれいにする
- 毎週末、休み時間に片付けタイムを作る
- 家の手伝いをがんばる
- ごみ捨て、窓拭きを毎週やる
目標が「がんばる」や「きれいにする」だと、目標を達成したかどうかの判断が難しくなります。
具体化のコツは「3回」や「毎週」など数値化することです。
抽象的な目標設定になってしまう子どもには

どうなったら目標達成と言える?
と問い直すことで、より具体的な目標へと変わっていきます。
目標を達成できたどうかを判断するためにも、具体的な目標設定が重要です。目標を具体的にするコツは目標内容を数値化することです。
目標設定と振り返りはセットです。必ず学期の終わりに振り返りをしましょう。
振り返りは3パターンに分けることができます。
- 「目標を達成した」:来学期は新たに目標を設定できる。同じ分野でレベルアップもOK!全く違う分野でもOK!
- 「目標を途中まで達成した」:同じ項目で目標を設定する。レベルを少し下げるのはOK!
- 「目標を達成できなかった」:全く同じ目標を再設定する。もしくは全く異なる分野で新たに再設定する。
ここで大切なのは、前章でも解説した目標が可視化されている点です。
目標内容が抽象的だと、達成したかどうかの判断がブレます。第三者が見ても明らかになるような目標設定だと、次の目標設定もスムーズです。

振り返りだけなら、学期末にある「ワーク終わらせる週間」や「テスト祭り」の隙間時間で実施できるよ。
学年で合わせるなら柔軟に対応
経験が少ない若手のうちは

この形式で個人目標を考えさせましょう。
という指示があるかもしれません。
その場合、本記事で解説した『目標は1つだけ』にこだわる必要はありません。
- 隣のクラスと形式が違うことで、保護者が不信感を抱く
- 勝手な行動をする人だと、学年の先生からの信頼が失われる
- 協調性の無い人だという印象を与えてしまう。
など、無駄なトラブルを生み出す危険性があります。
教員は人と人とが関わり合う仕事です。良好な人間関係を維持する努力は最重要項目です。
クラスごとで任されるなど、自分に選択権があるなら『1つだけに絞った目標設定』を実践してみてください。
まとめ
本記事では『子どもが個人目標を設定するポイントや注意点』を解説をしました。
- 目標は1つに限定する:達成でも未達成でも学習効果が高まりやすい
- 期間は1学期間ごと:長期休みで集中が途切れる期間を避けるため
- 可視化、数値化できる目標:目標の達成or未達成が明確する
- 振り返りを実施する:次の目標設定につなげる材料になる
多くの学年・学級で採用されている個人目標なので、学校や学年が変わっても応用が可能です。
個人目標を最大限生かすことができれば
- 子どもへの声掛けが変わる
- 休み時間に「目標の『1日に3回発言する』を達成するために、次の時間は発表をがんばってみよう」と行動につなげてあげる。
- 保護者への伝え方が変わる
- 面談で「自分で『算数のテストで90点以上を3回とる』という目標を決めて、達成することができました」と過程と結果の両方を提示できる。
先生自身の見方や考え方が変わるヒントになるはずです。

本記事が『先生の新しい一歩』をサポートできれば嬉しいな。